今回は、「あいさつ」についての記事です。
新任管理職である僕自身が職場で実践している「あいさつ」について書かせていただきました。
次のような人に、この記事を読んでいただけると嬉しいです。
・メンバーとコミュニケーションをうまくとりたいと思う管理職や上司の人
・職場のコミュニケーションや雰囲気をよくしたいと思う人
「あいさつは、何故するか?」という問い
僕は、管理職(課長)になって、係長の頃よりも課全体の雰囲気が気になるようになりました。
職場の若者同士、若者とベテラン、ベテラン同士の会話を眺めてたりします。
同年代のコミュニケーションは十分とれてるように見えますが、世代間となると、なかなか難しいようです。
そんなとき、僕と同じタイミングで他部署から異動してきた係長から、こう言われました。
「前の部署は、朝、もっと元気な声であいさつが飛び交い、活気もあった。この部署では、あいさつしても、返してこない人もいる。特に若者の元気がないのが気になる。」
確かに職場にいます。
・あいさつをしても返ってこない人
・あいさつはするけど、声が小さい、ボソボソした声の人
僕も「あいさつは、大事」と子どもの頃から教わってきました。
課長や係長から、「もっと大きな声であいさつしなさい!」と言うことはできます。
ただ、それでシブシブ交わされるあいさつに意味なんてないような気がします。
そもそも、「なぜ、あいさつをするのですか?」という問いを考えてみると、僕自身も明確な答えを持っていないことに気がつきました。
「あいさつ」の意味を探す
この会話をきっかけに、僕は「あいさつ」の意味を考えるようになり、そんなときに、次の本を読みました。
・「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版)
この本の次の一節から、僕は「あいさつ」の意味を見つけ、自分なりの「あいさつのしかた」を実践するようになりました。
挨拶をすることは、「あなたとの交流を歓迎します」という心理的なサインであり、挨拶をしないことは「あなたとの交流を歓迎しない」というネガティブなサインとして受け止められます。
引用元「学びを結果に変えるアウトプット大全」<著者:樺沢紫苑>(サンクチュアリ出版)
話を聞いているときに相手の目を見ると、「私はあなたに関心があります」「話を興味深く聞いています」という非言語的なサインになります。
引用元「学びを結果に変えるアウトプット大全」<著者:樺沢紫苑>(サンクチュアリ出版)
「あいさつ」は、関心・注目のスタートライン
なるほど。これまで僕自身、「おはよう」という言葉に特段の意味や気持ちを込めず、朝の儀式的に、この言葉を言っていたように思います。
「おはよう」という言葉を、「今日も僕はあなたと仲良く交流したいです」という意味を載せるものと考えると、それまでとは全く別の気持ち、とても良い気持ちであいさつができるようになりました。
そして、家でも職場でも、誰かとあいさつを交わす場面が、今までよりも、とても大切なものとして感じるようになりました。
特に朝の「おはよう」は、「相手への関心・注目のスタートライン」であると僕は思うようになりました。
「あいさつの意味」を僕なりに理解しました。
僕が実践している「あいさつ」
「あいさつ」に意味を込められるようになった僕は、次に「どんなあいさつをするか」を考えるようになりました。
あいさつ=「あなたと交流したいです」という意味だと考えると、その気持ちをより伝えられるあいさつがいいなと思いました。
「交流」は、双方向のコミュニケーションだと思うので、こちらからの一方通行ではなく、「あなたの声や話を聞きたいです」というメッセージを込めたいと思いました。
そのために、「相手の目を見て、あいさつをする」ことを意識するようにしました。
あいさつ+アイコンタクト をもらった相手に、
・この人は自分と交流したいんだ
・自分に関心を持ってくれているんだ
・嬉しい。それならこっちもお返ししたい
と思ってもらえたら最高です。
そして、そのことをしっかり伝えるために、
・歩きながらのあいさつ▶立ち止まってあいさつ
・パソコンを打ちながらのあいさつ▶手を止めてあいさつ
・相手が立ってあいさつしてくれた▶自分も立ち上がってあいさつ
これらを僕は実践することにしました。
管理職として、高いマネジメントスキルやビジョン形成のスキルはなくても、あいさつは、できます。
あいさつを通じてメンバーに関心と注目を伝え続けることで、職場のコミュニケーションや活気につながると僕は信じています。
「あいさつ」は、メンバーへの「関心・注目」のスタートライン
Step1:立ち止まって、手を止めて、座っていれば立ち上がって
Step2:相手の目をみて、笑顔で
Step3:元気な声で「おはようございます!」
「今日も僕はあなたと仲良く交流したいです」という意味を載せる。
本から得た学びを実践し、より良い明日、
より良い世の中に。
※この記事は、2024年3月21日の記事「【学び】あいさつをする」をリライトしたものです。
コメント