僕が本から得た学び
まわりの人を動かしたいときは、
✓ 労力・リスクよりも、大きな“価値・利益”を丁寧に伝え続ける。
僕が読んだ本
「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版)
「こうして社員は、やる気を失っていく」(日本実業出版社)
この記事を読んでほしい人
僕と同じような次の人に、この記事を読んでいただけると嬉しいです。
・「自分が動くのは得意だけど、マネジャーとして人を動かすのは苦手」と悩んでいる管理職の人
・「指示待ち部下に自主的に動いてほしい」上司の人
本を読む前の僕の話
管理職になって、半年が経った頃、
部下を成長させられていない自分に不満を感じ、
細かな目標設定と進捗管理をしていた僕の話は、別の記事「【学び】管理職が果たすべき役割と「ビジョン」が備えるべき3つのもの」に書かせていただきました。
プレイヤー時代、自分が動いて仕事を進めていくことは得意な方だった僕ですが、
管理職になって、
・部下を動かして、仕事を進める
・仕事を通じて、部下を成長させる
ということが、うまくできていませんでした。
自分で、その仕事をやった場合のタイミングや出来映えとの違いをもどかしく思っていました。
ただ、「業務命令」で細かなところまで、
指示してやらせたり、
「自分でやってしまう」のは、
「部下の成長」に、つながらないと分かっていました。
「どうしたら、動いてくれるか」
が僕の中の課題として、ずっとありました。
その答えのヒントになったのが、
「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版)の次の一節です。
“気づき”と僕が考えたこと
「価値>価格」が成り立てば商品は売れる
引用元「学びを結果に変えるアウトプット大全」<著者:樺沢紫苑>(サンクチュアリ出版)
ベネフィット(利益)、価値を伝えると商品は売れます。
「物を売る」のではなく、「価値を伝える」
僕は、管理職の立場で、
仕事の進め方や職場の改善、DXなどの取組みを「こうすると仕事や職場が良くなる = 価値があること」と考えます。
一方、部下は、仕事や改善の実行者の立場で、
「その取組みにかかる手間や時間 = 労力」や「効果がないかもしれない = リスク」をまず頭に思い浮かべます。
労力やリスクを「価格」と考えると、
部下の頭の中が、
その取組みの価値 < 価格(労力やリスク)
のままでは、
当然、部下は買ってくれません(動きません)。
僕は、価値や利益が十分に伝わっていないのに、
ただ、「買って、買って」と売り込んで、
その結果、「何で買ってくれないんだろう」
と嘆いていたのです。
僕がすべきことは、
その仕事や行動によって得られる「価値や利益」を部下にわかる言葉で、丁寧に伝えること
その取組みの価値 > 労力・リスク
を理解してもらうことに力を注ぐこと
だったのです。
このことは、
「こうして社員は、やる気を失っていく」(日本実業出版社)に、こう書いてありました。
上司がすべきは部下に仕事の背景や意味・意義、めざすべき価値観などをしっかり伝え、共有することです。
引用元「こうして社員は、やる気を失っていく」<著者:松岡保昌>(日本実業出版社)
本質を理解すると、部下は指示されるまでもなく率先して最適な行動をとるようになり、創意工夫が生まれます。
部下に自発的な行動や成長が見られないとき、「指示・命令」や「進捗管理」が足りていないのではありません。
足りていないのは、「仕事の意味や目的、大切にすべき価値観」の共有なのです。
管理職の役割は、細かな仕事の指示をしたり、進捗報告を求めることではありません。
「動け、動け」ではなく
まわりの人を動かしたいときは、
✓ 労力・リスクよりも、大きな“価値・利益”を丁寧に伝え続ける。
管理職の立場で、
大きな「価値・利益」を見つけることができたのなら、
それを、部下にも理解できる言葉で、
丁寧に伝え続け、共有していくことが大切なのです。
そのことが、部下の自発的な行動と成長につながっていくと信じています!
本から得た学びを実践し、より良い明日、
より良い世の中に。
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