<読ませていただいた本>
・「新 コーチングが人を活かす」<著者:鈴木義幸>(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)
<僕の気づき>
◎「できないこと(今)」ではなく、部下と一緒に「未来」に目を向けること。
▶そのために、部下の存在や行動、気持ちを認め、受け取り、部下の安心・信頼を得る。
◎未来への「気づき」を部下と一緒に探すこと。
▶部下ならば「解決策をきっと見つけられる」と信じて、「待つ」覚悟を決める。
管理職になった僕は、45人の部下と仕事をすることになり、「部下の育成・指導」について、考える機会が増えました。
そのような中で、「新 コーチングが人を活かす」(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)の「人を活かす」という言葉が目にとまり、この本を手に取りました。
それまで僕は、「育成・指導」というと、「間違っていることを正しく教える」「できないことをできるようにする」ことだと考えていました。
「育成・指導」を通じて、何らかの能力が部下に備わることを目指していたように思います。
このことは、別記事「【学び】新任管理職に知ってほしい「部下を成長させるために管理職がとるべき3つの行動」でも触れさせていただきました。
「育成指導したこと」で満足し、「部下に能力が備わったこと」を成果だと思い込み、「部下の未来がどう変わっていくか」を考えていなかったように思います。
育成・指導の目的を「人を活かすこと」「人が活きること」に置いたとき、部下が「自分の力で、より良い未来に向かって行動していけること」が最も大切なことだと僕は考えるようになりました。
そして、部下とのかかわり方について、僕は次のように考えました。
「できないこと(今)」ではなく、部下と一緒に「未来」に目を向けること。
部下と一緒に未来に目を向けるためには、日ごろから、気持ちを込めて部下とかかわり、興味・関心を示す必要があると僕は思います。
部下の存在や行動、気持ちを認め、受け取り、部下の安心・信頼を得て初めて、「一緒に」未来を見ることができるようになります。
そして、「未来」という共通の目標を見ていれば、上司は「できない今」を否定する必要がなくなりますし、部下もコーチングを受け入れやすくなると僕は考えます。
未来への「気づき」を部下と一緒に探すこと。
部下が自分の力で行動していけるようになるためには、部下自身が「気づく」ことが必要だと僕は考えます。
そのために、自分のやり方や成功体験―自分の正解―を押しつけず、未来に向けた「問いかけ」を部下に行い、「気づき」を一緒に探すことが大切だと考えます。
自分の「正解」や「利益」に誘導せず、「相手のため」を考えること。
部下ならば「解決策をきっと見つけられる」と信じて、「待つ」覚悟を決めること。
そして、「気づき」が見つかったとき、部下の成長を感じたとき、自分のことのように、一緒に喜ぶこと。
コーチングとは、「教え方」のことではなく、「人と人とのかかわり方」であると僕は考えます。
本から得た学びを実践し、より良い明日、
より良い世の中に。
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