【実践】新任管理職が「部下の目を見て話を聞く」ことで得られた2つの気づき

実践/アウトプット

実践「部下の目を見て話を聞く」

今回の“実践”は、僕が「話を聞く」ということについて学びを得た次の2冊からです。

『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版)

『できるリーダーは、「これ」しかやらない[聞き方・話し方編]』(株式会社PHP研究所)

その中の次の一節をヒントにした今回の実践は、「部下の目を見て話を聞く」ということです。

講師は、表情や身振り手振りを使って、視覚的に多くの情報を伝えているのに、下ばかり見ている人は、そうした視覚的非言語情報をまったく受け取っていない。<略>

ノートをとるより、<略>非言語情報をキャッチしよう。

引用元『学び効率が最大化するインプット大全』<著者:樺沢紫苑>(サンクチュアリ出版)

9割の上司は、「対話」ができていません。<略>

どう考えているか(心)を、“教えてもらう”スタイルこそが、対話です。

引用元『できるリーダーは、「これ」しかやらない[聞き方・話し方編]』<著者:伊庭正康>(株式会社PHP研究所)

簡単なようで、実はうまくできていないことも多い「話を聞く」ということ。

次のような人に、この記事を読んでいただけると嬉しいです。

「部下の話を聞く」機会が多い管理職や上司の人

「部下の話や気持ち」「部下の行動」をうまく引き出したい管理職や上司の人

どうして、「部下の目を見て話を聞く」を実践しようと思ったのか?

理由①:管理職になって「部下の話を聞く」機会が増えたこと

僕が管理職になって感じたことの1つに、「部下の話を聞く機会が増えた」ことがあります。

それは、係長から課長になることで、次の変化があったからです。

・部下の人数が多くなったこと(4〜5名→45名)

・仕事の中身がマネジメント中心になったこと(報・連・相を受ける立場)

・部下との面談の機会が増えたこと(目標設定面談、人事評価面談、キャリア面談)

「話を聞く機会が増える」ということは、そこが管理職としての力の発揮しどころだと僕は考えました。

理由②:管理職になって「話を聞く」目的が変わったこと

これまでの「話を聞く」―自分のために聞く―

管理職になる前も、「話を聞く」場面はありました。

その場面での「話を聞く」目的は、だいたい次のようなものでした。

・自分の仕事や学習をうまく進めていくため(情報の収集)

・上司に必要な報告をするため(記録と共有)

このようなことが目的なので、必要事項を漏らさないように、意識は「自分が聞きたいこと(聞くべきこと)」に向いていました。

そして、相手からの答えを「自分が使う(報告する)ために記録」しようとして、目線はノートやパソコン、資料など、自分の手元に向いていました。

これまでの僕は、「自分のための聞き方」をしていたのです。

管理職の「話を聞く」―部下のために聞く―

管理職になると、「自分で行動し、成果を出す」「自分の成長」というステージから、「部下が行動し、成果を出す」「部下の成長」というステージに変わります。

この部下の「行動」や「成長」に注目したとき、「話を聞く」目的も、次の2つに変わると僕は考えます。

・部下の考えと感情を受け取ること(承認)

・部下の行動を促すこと(応援)

部下の話(報・連・相)を受けて、必要な「判断・決定」をすることは、もちろん管理職の大切な役割です。

ただ、それに向かいたい気持ちをぐっと抑えて、「部下の話を聞いている最中」は、「部下」に意識を集中することが、管理職には求められていると僕は考えます。

目線は部下に向けて、「部下が話したいこと(話したかったこと)」を聞き、部下の表情を観察して、「考えと感情を受け取る」のです。

そして、部下の目をしっかり見ることが、「承認と応援」の意思表示になるのです。

「話を聞く目的が変わる」ということは、管理職として「聞き方」を変える必要があり、目的―部下のために聞く―に合った聞き方をすることが求められていると僕は考えました。

「部下の目を見て話を聞く」を実践しようと思った理由

このように、僕は、管理職になり、「話を聞く」機会が増え、その目的も変わったことを理解しました。

そして、部下への承認・応援の意思表示として、「部下の目を見て話を聞く」を実践することにしたのです。

「部下の目を見て話を聞く」を実践した結果はどうだったか?

部下から報告や相談を受ける際や面談の機会に、「部下の目を見て話を聞く」を僕は実践しました。

その結果、僕は、次の2つの気づきを得ることができました。

気づき①:「部下の話を聞くこと」=「部下を承認し、安心を与えること」

メモをやめて、部下の目を見ることで、「部下の話」に集中することができます。

そして、「上司が、部下の話に集中していること」が伝わると、部下は「自分の考えや話したかったこと」を「話してよいのだ」と感じてくれます。

その結果、部下から「考えや話したかったこと」を「十分聞くことができた」という感触が、「そうだったんですね」という部下への心からの承認につながります。

この「上司からの承認」が、部下の安心―職場で自分は理解されているという実感―になります。

「部下の話を聞くこと」=「部下を承認し、安心を与えること」なのです。

気づき②:「部下の話を聞くこと」=「部下の感情に合わせて応援し、次の行動につなげること」

資料から顔を上げて、部下の目を見ることで、部下の表情を観察しながら、話を聞くことができます。

部下の表情には、言葉以上に「感情や心の動き」が多く表れています。

このときの「印象」を逃さず、上司は「声かけ」することが大切です。

・自分の考えや行動を「確信」している部下には、「さすがですね」「成果」を促す。

・「不安・迷い」を感じている部下には、「やってみましょう」「決断」を促す。

・「諦め」を示す部下には、「できることは、何がありますか?」「前進」を促す。

これらの言葉を「部下の目をみて」伝えることが、部下の次の行動につながります。

「部下の話を聞くこと」=「部下の感情に合わせて応援し、次の行動につなげること」なのです。

「部下の目を見て話を聞く」の実践結果からの学び

以上の実践や気づきから、僕は次のことを学びました。


管理職が「部下の目を見て話を聞く」ことで、

✓ 部下を承認し、安心を与えることができる。

✓ 部下の感情に合わせて応援し、次の行動につなげることができる。


本から得た学びを実践し、より良い明日、
より良い世の中に。

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