僕が本から得た“学び”
メンバーが「働きやすく」「成果を出せる」職場づくりは、
リーダーである自分自身が使う「言葉」を選ぶことが第一歩。
✓ 普段使っている言葉=組織の文化
✓ 悪口はNG!ネガティブ言葉を使わない!
✓ 毎日ひとつは、ポジティブな言葉をメンバーに向けて発信する。
僕が読んだ本
「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版)
「こうして社員は、やる気を失っていく」(日本実業出版社)
この記事を読んでほしい人
僕と同じような次の人に、この記事を読んでいただけると嬉しいです。
・「働きやすい職場」や「成果が出る職場」づくりをしたい管理職の人
・「仕事はできるけど、まわりへの発言(悪口)が気になる部下」を持つ上司の人
本を読む前の僕の話
管理職になった僕は、「心理的安全性」の高い職場づくりを目指していました。
(こちらの内容は、また別の記事でご紹介したいと思います。)
なので、職場内の雰囲気は良く、僕自身の年齢が若めだったこともあり、若年職員も職場で萎縮することなく、自由に意見を言える環境だったと思います。
そんな良い環境、良い雰囲気を変えてしまう、こんな人、皆さんの職場にいませんか?
「ホント◯◯は、こうだからダメなんだ」「仕事のレベルが低い」「△△は、何も考えていないんじゃないか」と、まわりを気にせず、言い始める人
仕事はできても、思ったことは言わずにはいられない性格、もったいないですよね。
仕事の内容についての意見ならまだしも、単純に「他人の悪口」を言う人
そのような人の言動は、職場の雰囲気や後輩職員にも悪影響を与えます。
職場で「ネガティブな言葉」や「悪口」が出たとき、管理職の皆さんさん、どうしてますか?
もちろん、放っておくことはできません。
直接、個別の指導を行い、「ネガティブな言葉や悪口を言うべきではない」ことを十分に理解してもらう必要があります。
そんな際の“気づき”を「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版)の次の一節から得ました。
“気づき”と僕が考えたこと
悪口をいうと、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌することがわかりました。
長期にコルチゾール高値が続くと、身体免疫力を低下させ、さまざまな病気の原因となります。
コルチゾールというのは、ストレスがかかったときに出るホルモンです。
つまり「悪口をいう」ことは、ストレス発散ではなく、逆にストレスになるということ。
また、悪口をいい続けると、認知症などの病気になるリスクが高まるのです。
引用元「学びを結果に変えるアウトプット大全」<著者:樺沢紫苑>(サンクチュアリ出版)
ネガティブな言葉や悪口を言う人からは、
「黙っていると、余計にストレスが溜まる。外に吐き出すことで、ストレス発散をしている」ということをよく聞きます。
でも、脳では逆のことが起きているのです。
「悪口を言うと、コルチゾールが分泌され、あなたの健康に良くない」と教えてあげるべきなのです。
また、悪口を言うことで、「ネガティブな記憶や感情」が強まることも教えてあげることができます。
何か落胆するようなことが起きたとき、「はあー、なんで自分ばっかり、こんな目にあうんだろう。自分はホント、ダメな奴だ。」(自分への悪口)と声に出してしまうと、
一瞬スッキリしたように錯覚しますが、「言葉」にすることで、余計に、その気持ちが強まりませんか?自己嫌悪の始まりです。
さらに、人の悪口ばかり言い、「悪いところばかりを見る」ようになると、ほかの「良いところ」に目がいかなくなります。
それは自分に対しても同じです。
自分自身に、たくさんの良いところがあっても、自分の欠点やできないところばかりが気になってしまいます。
自分に自信がない人ほど、他人の悪口を言ったり、攻撃的に見えるのは、このためなのかもしれません。悪循環です。
このように、悪口やネガティブな発言には、次の3つの悪影響があると僕は考えます。
・ストレス発散になっておらず、あなたの健康のために良くない
・あなたネガティブな気持ちを強くする
・あなた自身の短所や欠点が、より気になるようになる
「悪口を言わない、いい人になりましょう」という道徳論やスローガンではなく、
現実的な話として、「あなた自身のために、悪口は言わない方がいい」ということを伝えると、理解を示してくれるんじゃないかなと思います。
一方、ポジティブな言葉には、とても素晴らしい力があります。
職場で話される会話のポジティブな言葉とネガティブな言葉の割合(ポジティビティ比)を調べたところ、その比率が3対1以上でポジティブな言葉が多いチームは、ビジネスで極めて高い利益を挙げ、チームメンバーの評価も高いものでした。
引用元「学びを結果に変えるアウトプット大全」<著者:樺沢紫苑>(サンクチュアリ出版)
発言するなら、「悪口やネガティブな言葉」ではなく、「ポジティブな言葉」ですね。
ポジティブな言葉が多く聞こえてきて、良い雰囲気の職場、
「働きやすい職場」=「成果を出せる職場」と僕は考えます。
毎日一つは、メンバーに向けて、ポジティブな発言をしていきたいと思います。
言葉の重要性について、「こうして社員は、やる気を失っていく」(日本実業出版社)からも“気づき”が得られました。
組織文化は、その集団の中の人たちが、自分たちが考えたことや感じたことを言葉にし、伝え合うことで、かたちづくられていきます。
引用元「こうして社員は、やる気を失っていく」<著者:松岡保昌>(日本実業出版社)
僕は日ごろから、丁寧な言葉づかいをしてほしい、とメンバーに対して思っていました。
自分自身もそのように心がけていました。
自分たちや、まわりを気遣う丁寧な言葉づかいが、職場の雰囲気になり、それが組織の文化になってほしいと考えていたからです。
自分たちが「普段から、どんな言葉を使っているか」がとても大切なことなのです。
さらに、僕たち管理職にとって、言葉はさらに重要なものだと考えます。
メンバーは、リーダーの「言葉」を通して、自社を知覚し判断しています。
リーダーの言葉には、メンバーが会社に抱くイメージを左右する力があることを常に意識して、自分が使う言葉を選びましょう。
引用元「こうして社員は、やる気を失っていく」<著者:松岡保昌>(日本実業出版社)
人事権を持ち、業績評価を行う管理職が発する言葉には、常にメンバーの関心が向けられています。
管理職が発する言葉から、仕事の方向性や職場での価値観をメンバーは、感じ取ります。
自分が思っている以上の影響力があります。
僕たちがネガティブな言葉を選べば、職場はネガティブな方へ、ポジティブな言葉を選べば、職場もポジティブな方へ進みます。
管理職として、高度なマネジメントスキルを僕は持っていませんが、ポジティブな言葉を使うことはできます。
自分が使う言葉が、組織の文化を創ること、自分の発信には力があることを信じ、次の学びを実践していきたいと思います!
メンバーが「働きやすく」「成果を出せる」職場づくりは、
リーダーである自分自身が使う「言葉」を選ぶことが第一歩。
✓ 普段使っている言葉=組織の文化
✓ 悪口はNG!ネガティブ言葉を使わない!
✓ 毎日ひとつは、ポジティブな言葉をメンバーに向けて発信する。
本から得た学びを実践し、より良い明日、
より良い世の中に。
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